デンマークの家具デザイナー、フィン・ユールのデザイン、技術を学ぶ

4/28(木)~7/12(火)
5F ノルディックフォルム

 

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デンマークの家具デザイナー:フィン・ユールは、時代と国境を超えて敬愛される巨匠です。モダンアートの影響を受け、建築家としても活躍した彼が生み出す優美なデザインはそれまでの家具の概念を超え、唯一無二と称えられました。その大胆なフォルムと細部に至る精密さは、家具の彫刻家と評されたほどです。一方で、あまりに繊細な曲線や構造は、製造現場の職人たちからも敬遠され、再現不可能、量産は困難とされていました。時代を経た現在、家具づくりの技術が向上し、生産体制がようやくデザインに追いついてきたことで、かつての名作家具が復刻されつつあります。そのなかには日本の職人技もいかされています。

 

この度、北欧の上質なデザインが揃う「ノルディックフォルム」では、貴重なフィン・ユールの名作を紹介します。確かな技術と品質が認められ、代表作の多くのライセンスを獲得したメーカーによって復刻されたアイテムを中心にラインナップし、憧れのデザインを日常に取り入れる「豊かな暮らし」を提案します。日常空間に美を求め続けた・ユールの精神が宿る作品に触れ、感じる機会をお楽しみください。

 

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◉ 展示アイテム

※前期と後期で展示替えを行います。一部変更になることがあります。

 

□ チーフティンチェア Design : 1949
フィン・ユールの代表作のひとつ。民族的な武具をモチーフとした風格あるデザイン。繊細かつ大胆な木製フレームには高度な木工技術が要求され、時間と手間を要する。

 

□ エジプシャンチェア Design : 1949
チーフティンチェアと同時に発表され、デンマークデザインの名を世界に知らしめた。古代エジプトの設計原理と近代的な航空機や自動車などの理念が奇跡的に融合したデザイン。

 

□ カーフマンテーブル Design : 1945
天板が宙に浮いているように見え、元々は机としてデザインされた。国際的な活躍へと導いたエドガー・カウフマン Jr. に敬意を込めて命名された。脚部の貫は、木部が削れないように真鍮のプレートが埋め込まれている。

 

□ サイドボード Design : 1955
収納本体に対して脚部が細く、宙に浮いているようなデザイン。引き戸や内部の引き出しのビビッドな色使いが特徴。2012年に復刻。

 

国連チェア (非売品) 
自身が1950年に設計したニューヨーク国連本部ビルの会議場にあわせて、内装などと共にデザイン。ビルの改修にあわせて2012年に復刻。
ほか約20点

 

◉ Finn Juhl フィン・ユール

1912年コペンハーゲン生まれ。1934年王立芸術アカデミーを卒業後、建築家のヴィヘルム・ラオリッツェンの事務所に勤務。1945年に事務所を設立。名匠ニールス・ヴォッターの協力のもと多くの名作を設計し、独自のデザインを確立、世界にデンマークデザインの存在を知らしめた。

 

◉ 連動企画

ペリカンチェアのボタンの付け替え実演

日時:2016年5月3日(火) 14:00~15:00
講師:有限会社 東加工所 太平洋
□ トークサロン「いいものを作るための心得」

日時:2016年6月4日(土)14:00~15:30
講師:株式会社 ヒノキ工芸 戸澤忠勝

 

会期 2016年4月28日(木)~7月12日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
前期:4月28日(木)~5月31日(火)
後期:6月2日(木)~7月12日(火)
時間 10:30~19:00
会場 リビングデザインセンターOZONE(5F ノルディックフォルム)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
主催 リビングデザインセンターOZONE
入場料 無料
問い合わせ先 03-5322-6620(10:30~19:00 水曜日休館)

 

〈情報ソース〉

http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/57