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北欧雑貨「フライングタイガー」日本人にウケる商品の作り方

北欧雑貨「フライングタイガー」日本人にウケる商品の作り方
フライングタイガー運営会社ゼブラ ザビエール・ヴィダルCEOインタビュー 【後編】

2016.08.05(金)

PRESIDENT Online スペシャ
堀 朋子=聞き手、文

北欧雑貨「フライングタイガー」日本人にウケる商品の作り方
フライングタイガー運営会社ゼブラ ザビエール・ヴィダルCEOインタビュー 【後編】

2016.08.05(金)
PRESIDENT Online スペシャ
堀 朋子=聞き手、文

メーカー直・大量取引でコストダウン徹底

ホップな色調とユニークなデザインのアイテムが揃う「フライングタイガー コペンハーゲン」(※以下、フライングタイガー)では、毎月200~300点近い新アイテムがラインナップ。そのすべてがオリジナルで、なおかつほとんどが数百円というプチプライス。これらの商品を低コストで提供できている理由はどこにあるのだろうか?

 

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フライングタイガー運営会社ゼブラ サビエール・ヴィダルCEO


「中間業者などを通さず、メーカーと直接交渉し、大量に買い付けているためです。その商品を世界中のおよそ600店舗以上で販売。もともと商品のデザインやラインナップはデンマーク本社のデザインチームが『フライングタイガーらしい商品を』と熟考し、生み出すもの。

ですから、はじめてショップを訪れた方もリピーターの方もお店に入った瞬間に、新鮮な気持ちですべてのアイテムを手にして頂けるはず。私たちとしては、価格もアイテムそのものもすべてがお客さまにとってハッピーな体験になっていただきたいと思っています」(ヴィダル氏)

そんなヴィダルCEOお気に入りといえば、「フライングタイガー」のアイコンでもあるヒゲをモチーフにしたアイテムや無駄に大きな(!)電卓やペン。

「お堅いアイテムに囲まれて、しかめっ面で仕事をしていても楽しくないでしょ? 毎日、当たり前のように手に取ったり、目にするものだからこそ、気持ちがワクワクするものであることが大切だと思うんです。お客さまに届けるものがハッピーなものにするには、それを作りだす私たち自身も常にハッピーでなければなりません。そういった意味では、私たちのオフィスは、実にオープンでユニークですよ!」(ヴィダル氏)

 

新進気鋭アーティストとのコラボなども

同社では、昨年、社内ではじめての試みとなる「デザイナーズアイデアコンテスト」を開催。世界各国の店舗およびオフィスで働くすべてのスタッフを対象に、店頭で販売する商品のデザインを募集するという企画だ。


「世界中で働く多くのスタッフからとてもユニークなデザイン案が集まりました。優勝したのはオランダのスタッフが考えたパーティなどで使う王冠型のペーパークラフト。デザイン性が優れていた点に加え、家族や大人数が集まる場で楽しめるというシチュエーション的要素も高い評価につながりました」(ヴィダル氏)

オリジナルのデザインにこだわる「フライングタイガー」では、こうして社員のアイデアを商品化する一方、今年4月には話題のアーティストとのコラボレーションシリーズを発表。その同ブランド初となるアーティストコレクションに選ばれたのが、コンテンポラリーアート界で注目を集める日本人アーティストMisaki Kawai氏だ。

Kawai氏は京都芸術短期大学を卒業後、活動の拠点をニューヨークに移し、現代アーティストとして活躍。ペインティングをメインにしながら彫刻やインスタレーション、立体作品など幅広いジャンルで独自の世界観を表現する新進気鋭のアーティスト。日本のポップカルチャーや建築から影響を受けたという作風は豊かな色彩とユーモラスな視点が特徴で、ニューヨーカーのみならず、世界中から注目を集めている。

今回のフライングタイガーとのコラボレーションアイテムは、「おっぱい」をモチーフにしたものなど、昨年出産したばかりという彼女ならではのユニークなものが特徴。布バッグやなわとび、トランプ、ヨガマットなど26種類のアイテムが世界中にある600以上の店舗で販売されている。

 

 

「手頃価格」に新しい発見

こうしてアグレッシブに商品展開を行っていることに関し、「私たちは単に商品を販売したいとは考えていません。商品のその先にある生活やシチュエーション、商品を手にした人の笑い声や楽しい思い出を生み出したい。だからこそ、商品はすべての人にとって買い求めやすい値段でなければなりません」とヴィダル氏。商品の質、デザイン性の高さやユニークネスを、どれだけ購入意欲に繋げる値段で提供できるかが、同社にとってのチャレンジなのだそうだ。


「Affordable(=手に取りやすい)な価格であれば、お客さまの中に新しい発見があります。商品をどう使おうか、誰にプレゼントしようかなど、個々のクリエイティビティが刺激され、お客さま一人一人の人生を豊かにするきっかけになると信じています。一人でも多くの方に、『フライングタイガー コペンハーゲン』でしか味わうことのできない買い物体験があると思っていただきたいです。また、今後もブランドや商品を通じて人々に新しい視点や経験を促し、“人生を豊かにするきっかけ”をご提供したいと思っています。グループ全体では各国でシナジーを最大限に活用し、世界ブランドとしてのメリットを活かしていきたいと考えています」と意欲を語る。

現在、28の国と地域で600店舗以上を展開し、2015年にはアメリカに初進出するなどさらにグローバル化が加速させている同ブランド。日本国内でも、北海道や東北、東海、中国、四国など空白エリアへの進出へも期待が高まる。

プレゼントや日用品、仕事や趣味で使えるツールが豊富に揃い、なおかつ色使いやユーモラスたっぷりのデザインに気分も高まる「フライングタイガー」のアイテム。まだ未体験という方はぜひ、近くに店舗の足を運び、商品と価格、双方で味わえるハッピー体験を試してみてはいかがだろうか。

 

ザビエール・ヴィダル
ゼブラ(デンマーク)CEO
デンマーク出身。欧州小売大手テスコのバイヤー・マネージャー、英国2位のスーパーマーケット・セインズベリーのディレクター、ザ・ボディショップのマネージングディレクターを経て、2015年より現職。
フライングタイガーコペンハーゲン>> http://jp.flyingtiger.com/

 

 

〈情報ソース〉

http://president.jp/articles/-/18597