フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展

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 マリメッコの生地、イッタラやアラビアの食器、アアルトの家具…フィンランド生まれの日用品は、日本でとても人気がある。今では日本人の暮らしにとけ込んでいると言ってもいいかもしれない。なかにはフィンランドのものとは知らずに使っている人もいるだろう。では、なぜ遠く離れた国、フィンランドのデザインが、これほど私たちの心をとらえるのだろうか。
フィンランド・デザインの核心にあるもの、それは「人間と自然との調和」の理念である。天然素材を活かすことはもちろん、例えば、木の葉型の木皿「レヘティ」、しずくをイメージしたガラス器「カステヘルミ」など、デザインの中心には自然がある。極寒の冬や夏の白夜など、時に厳しい環境の中でも、森の恵みを大切にして生きるフィンランドの人々の生き方そのものとも言えるかもしれない。実は、こうした人と自然の調和を重んじる自然観は欧米諸国では珍しく、むしろ私たち日本人の伝統に親しいものだ。
さらに、「すべての人の生活、社会に寄り添うデザイン」を目指した日用品は、流行に左右されることなく人々の日常を彩り、長く愛され続けている。家族とともに年を重ねるアアルトの家具、食卓を楽しく飾るカイ・フランクの食器、赤ちゃんからおばあちゃんまで似合うマリメッコのドレス。私たちは、デザインを通して、目の前の生活、ささやかな幸せを大切にするフィンランドのライフスタイルに触れ、憧れを抱いているのかもしれない。
フィンランド独立100年を記念する本展では、19世紀末の工芸品から今日第一線で活躍するデザイナーまで、フィンランド・デザインの歩みのすべてを観ることができる。実際に名作の椅子に座れるコーナー、ミニワークショップなど楽しい企画も用意される。緑豊かな都立府中の森公園に立地する美術館で、フィンランドの暮らしを感じられる展覧会だ。
開催期間 2017/09/09(土)~2017/10/22(日)
時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、9/18、10/9をのぞく)、9/19、10/10
入場料 一般900円/高校生・大学生450円/小学生・中学生200円/未就学児および身体障害者手帳等をお持ちの方は無料
会場
府中市美術館
東京都府中市浅間町1-3 (都立府中の森公園内)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
詳細URL https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/finland.html

 

 

〈情報ソース〉

https://www.japandesign.ne.jp/event/finland-design-fam/