「暮らしに寄り添う器」 展 @グリニッチ代官山

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世界一予約の取れないレストランと言われた「Noma」や北欧で初めてミシュラン三ツ星を獲得した「Geranium」など、世界各国の名だたるレストランが注文する陶器メーカーとして定評のあるデンマークの「K.H.ワーツ(K.H.Würtz)」。その作品が日本に上陸しました。今回の企画展のためにつくられた器やプレートは、日本未発売のデザインも含めて17アイテム。中には1点ものの貴重な作品も。日本ではなかなか手に入らないこれらの作品をたった9日間だけの特別展示とともに販売いたします。 同展ではグリニッチの本拠地でもある鳥取の民藝「牛ノ戸焼」も並びます。 greeniche代官山店内の一部に日本伝統文化である「茶室」を再現し、「K.H.ワーツ」と「牛ノ戸焼」の器や皿が共演します。また、コーヒーラボ lab.LABAR では会期中スペシャルドリンク「抹茶ラテ」を販売いたします。使うことで喜びの増すうつわとの出会いを探してみてください。

 

Scene
greeniche代官山の一部が茶室に!? 展示の様子を少しだけご紹介

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Special
期間限定の特別展示

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Special 1
K.H.Wurtz
デンマーク コペンハーゲンから200kmほど離れたユトランド半島ホーセンスにある、父アーゲ・ワーツ(Aage Würtz)とその息子キャスパー・ワーツ(KasperWürtz)の陶芸工房。父のアーゲによって1980年代に設立するも時代の流れに合わず一旦閉鎖しましたが、その後2000年に息子のキャスパーとともに親子で再開しました。“作り手が表に出ず、使い手が使うためのものづくり”を信念に作品を作り続けています。現代的な美学を持ちながら、昔ながらのろくろ成形と釉掛けの手作業で生み出された器は、独特なテクスチャーやニュアンスを持ち、まるで自然が生み出したかのような印象を受けます。

 

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Special 2
牛ノ戸焼
天保年間に鳥取市河原町で開窯された「牛ノ戸焼」は、古くから日用雑器を焼いてきましたが、昭和初期(4代目の時代)に一時衰退の危機を迎えました。その際、民藝運動の中心となった柳宗悦鳥取県出身で医者の吉田璋也、イギリスの陶芸家バーナード・リーチ(Bernard Leach)らが指導にあたり、窯を絶やすことなく現在も継承されています。新作民藝の象徴ともいわれ、絶妙な色の染め分けが特徴ですが、芸術性より実用性に重きを置いたものづくりは今も健在です。

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Special 3
茶室の演出
K.H.ワーツは、日本とデンマークの融合とも言うことができます。そんな融合を目で見て楽しんでいただけるよう、和の伝統文化「茶室」の空間を店内に再現します。畳の上で抹茶を点てたり、花を活ける。そんな空間に自然と溶け込む「K.H.ワーツ」をご覧いただけば、日本の器の影響を受けているという話にも頷けます。
それに合わせて、コーヒーラボ lab.LABAR では会期中スペシャルドリンク「抹茶ラテ」を販売いたします。
K.H.Wurtzと牛ノ戸焼
一見関わりのないように感じる二つの陶器。実は「バーナード・リーチ」というキーワードでつながります。バーナード・リーチは日本の民藝運動にも深く関わったイギリス人陶芸家。アーゲ・ワーツはバーナード・リーチの工房で学んだ経歴を持ち、牛ノ戸焼も同氏の指導を受けています。グリニッチの地元鳥取県と親しみのあるデンマークがこのようなかたちでつながっていたことに喜ばしい思いです。

 

「暮らしに寄り添う器」展
-日本の影響を受けたものづくり-
2017.07.15(SAT) - 07.23(SUN)
(水曜定休日)


日時:2017年7月15日(土)- 7月23日(日) 11.00 - 19.00(水曜定休日)
場所:グリニッチ代官山 東京都渋谷区猿楽町29-10 HILLSIDETERRACE代官山C棟
入場無料
お問い合わせ:株式会社グリニッチ 03 6416 5650