北欧の廃墟でフィクションのポートレートを撮る意味

<北欧の白夜の柔らかい光がつくり出す神秘的な世界。ノルウェーのブリット・マリー・バイが撮るのは、単に美しい光景ではない>

 

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今回取り上げるのは、ノルウェーオスロ在住の写真家、ブリット・マリー・バイ(39)。彼女の作品の舞台はスカンジナビアの美しい自然である。北欧特有の、いつまでも黄昏が続くかのような、あるいは実際に白夜で、どこまでも限りなく柔らかい光がつくり出す神秘的な世界だ。

そんな世界でバイが焦点を当てているのは、何十年も見捨てられ続け、朽ち果てたままになっている家やトレーラーハウスである。バイ自身、そうした廃墟を撮影することに中毒的にさえなっているという。

とはいえ、正直に言えば、彼女の作品にときどき魅力は感じても、どっぷりはまり込んでしまうほどではなかった。確かに北欧独特の柔らかい光に包まれた森、湖、山々は非常に魅力的だが、写真家が写真家であるための"写真を超える何か"を感じることはできなかったからだ。それがなければ単なる写真機と光の操り師になってしまう。

150年前ならいざ知らず、インスタグラムで一瞬にして写真が世界を駆け巡ることができる今の時代、単なる美しいものやエキゾチックなものを切り取るだけでは、誰かの焼き直しのさらなる焼き直しになってしまう。もちろん、それも写真ではあるが、写真家としては失格なのである。

だが、それは私の誤りだった。見落としだった。

バイはインスタグラムで発表する作品に、ポートレート・シリーズ――正確にはフィクション・ポートレート・シリーズと言ったほうがいいが――を取り入れ、さらなる奥行きを出していたのである。

それにより生み出されているのは、本当の意味での北欧の自然の神秘性だ。目に見える神秘性でなく、目に焼きつく光景の裏に広がる、種々の神秘的な物語である。それをバイは、自らの世界観に基づいて、北欧の自然、廃墟、フィクション・ポートレートという3つの要素の中で表そうとしていたのだ。

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出典: Instagram

それこそバイの作品の最大の魅力だ。だが、彼女がときおり不必要に思えるポスト・プロダクション的なテクニックを使用しているという理由で、私はその最大の魅力に今まで入り込めなかったのである。

バイのフィクション・ポートレート・シリーズは、彼女自身に絡みつく物語から生まれた。まず、北欧の不可思議な自然に接するようになったのは、バイが免疫機能が破壊されていく大病を患ったことが大きな原因だった。そのため人との関わりが極度に制限され、代わりに大自然の中をある種のセラピーとして1人で探索するようになったのである。

そこで見捨てられた家々に出くわし、その中で昔のままの状態で置かれていた家具、本、写真などを見つけ、そこに存在していたであろうさまざまな物語を考えるようになっていった。

その後、バイの免疫系の大病は治癒したが、彼女の100歳になる祖母が認知症になった。祖母は自分が誰であるかはわからなくなったが、例えば鳥に餌をやったり、花や木に水をやったり、髪をカールさせることなど、日常の決まりごとのような行為ははっきりと覚えており、日々行っていた。

バイはそのことに驚嘆し、それが大きなきっかけとなって、以後、廃墟の中でそこに存在したかもしれない物語を考え、フィクション・ポートレートとして撮影するようになったのである。

フィクション・ポートレートという物語の奥底にあるコンセプトであり、最大のキーワードでもあるのは、現代社会がどこまでも追求しようとする"完全性"と、バイが見捨てられた廃墟の中で描く物語の特性、つまり"不完全性"だ。

本来、現実の人間社会にとっては、表裏一体の真実であるはずの対極性である。脱帽である。

今回ご紹介したInstagramフォトグラファー:
Britt Marie Bye @bybrittm

 

〈情報ソース〉

http://news.line.me/image_link/oa-newsweekjapan/68321efa87b2

スウェーデン発ヘアケア「サシャワン」が渋谷に限定出店

スウェーデン発のヘアケアブランド「サシャワン(SACHAJUAN)」が、渋谷ヒカリエShinQs 2階のイベントスペース2に期間限定店をオープンした。5月31日までの期間、英ネイルブランド「ネイルズ インク(NAILS INC)」と仏スキンケア「パティカ(PATYKA)」との合同ショップとして展開している。

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 「サシャワン」はヘアスタイリストとしてヨーロッパで活躍するサシャ・ミティック(Sacha Mitic)とワン・ローゼンリンド(Juan Rosenlind)の2人が立ち上げたブランド。北欧の海藻エキスを抽出し、目的・髪質別に他の成分と独自配合した技術「オーシャンシルクテクノロジー」を採用したヘアケア製品を展開している。メイド・イン・スウェーデンにこだわり、製品はすべてストックホルム近郊にある自社ファクトリーで製造。「ヘアケアの全行程においてシンプルであること」というフィロソフィーは、髪環境ごとに分類されたわかりやすい製品カテゴリーやミニマルなボトルデザインに反映されている。国内では「エストネーション(ESTNATION)」や「リステア(RESTIR)」などのセレクトショップで取り扱われている。合同ショップでは、サシャワンの製品を使用したプロのヘアアーティストによるスタイリングイベントが5月20日と21日に開催される。

 

〈情報ソース〉

http://www.fashionsnap.com/news/2017-05-20/sachajuan/

北欧暮らしのスタイル展@金沢

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北欧暮らしのスタイル展
2017年5月13日(土)~28日(日)
10:00~18:00(最終日16:00まで)
ギャラリーA・B、しいのきプラザ
入場無料


シンプルなのに、あたたかい。
名作デザインで暮らしを豊かにする、そんな展示会。
集まれ北欧好き!家の中を快適で魅力的な空間にすることが生活の基本になっている北欧のライフスタイル。デザイン性の高いヴィンテージ家具や照明家具、動物・花など自然をモチーフにしたテキスタイル、かわいくてカラフルな雑貨が揃い踏み♪北欧ってどこにあるの?なんて今さら聞けない北欧初心者さんも、審美眼のある愛好家さんもお気に入りを探しに、ぜひ足を運んでくださいね。

○見る○
ギャラリーA・Bでは国ごとに雰囲気の違う家具や雑貨などをテーマ別にコーディネートして展示しています。北欧ライフスタイルをぜひ楽しんでください。

展示協力店
・Linnel Home Furnishing
・PIPPURIKERA
・NOW
スウェーデンハウス金沢店
・BoConcept金沢店
・株式会社YAMAGIWA

インテリアコーディネート
・SyncA Life Design

◆特別展示◆
「北欧工芸デザイン」コレクション作品
昭和57年(1982年)に開催された「金沢四百年記念国際工芸デザイン交流展」で展示された貴重なコレクション
協力:公益財団法人 石川県デザインセンター


○遊ぶ・学ぶ・創る○
自然豊かな北欧諸国は白夜もあり長い夜や冬を家の中で過ごすため、ほっこりあったかくなる手作りクラフトが盛んです。「北欧暮らしのスタイル展」では創る楽しさを体験できます。数々の北欧スタイルなワークショップをご用意してお待ちしております♪

※「進め!出世街道」の対象の文化体験です。御朱印帳をお持ちください。

フィンランド伝統装飾「HIMMELI」作り
(ロダップTOKO)
13(土)16(火)23(火)27(土)28(日)
①10:10、②11:10、③13:00、④14:00
参加料:600円 ※事前申し込み

●転写紙を使って北欧柄の器を作ろう♪
(SOUQ)
19(金)20(土)21(日)
①10:30、②13:00、③15:00
参加料:1600円~(選ぶ器によって金額が変わります)※事前申し込み

●「ココロカメラ」作り
(やまのおうち)
13(土)27(土)
参加料:1,000円 随時参加可

●シアワセを運ぶ森の妖精「トントゥ」作り
(トントゥの森)
13(土)27(土)10:00~17:00
参加料:800円~ 随時参加可

●北欧ファブリックでパネルを作ろう
(CHILLING STYLE)
13(土)20(土)27(土)
①10:00、②11:00、③13:00、④14:00、⑤15:00
参加料:2,000円 ※事前申し込み


○買う○
県内の北欧アイテムを扱うショップが集合!
・Linnel Home Furnishing
・PIPPURIKERA
・NOW

○食べる○
週末のみ、北欧コーヒーやシナモンロールを販売♪
・KUPPI
・NOW

○聴く○
北欧音楽LIVE ジャンラビ
27(土)①13:00、②13:40

  

〈情報ソース〉

 http://www.shiinoki-geihinkan.jp/event/index.cgi?mode=pickup&ctg=gly&cord=311

 

スウェーデン出身のカリグラフィーレタリングアーティストLetterboyによるイベント「Still not sure」が、ビームスT 原宿で開催

人気カリグラファーのイベントがビームスT原宿で開催

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 東京を拠点に活動するスウェーデン出身のカリグラフィーレタリングアーティストLetterboyによるイベント「Still not sure」が、ビームスT 原宿で開催される。会期は5月13日から27日まで。

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 Letterboyは、東京や大阪をはじめ、スウェーデンやオーストラリアなど世界各国でカリグラフィーレタリングのワークショップを開催。様々なブランドのロゴ制作やデザイン提供なども行っている。今回開催されるエキシビジョンでは、Letterboyの作品が展示販売されるほか、ビームスTとコラボレーションしたTシャツやキャップ、バッグなどのアイテムも販売。5月20日には、Letterboy自身がオリジナルカードに直接レタリングするサービスを、購入者限定で実施する。

■Letterboy Art Exhibition「Still not sure」
会期:2017年5月13日(土)〜5月27日(土)11:00〜20:00
会場:ビームス T 原宿(東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F)
※5月20日のイベントは17:00〜19:00開催予定

 

画像: Letterboy

 

〈情報ソース〉

http://www.fashionsnap.com/news/2017-05-12/letterboy-beamst/?utm_source=linenews&utm_medium=text&utm_campaign=news

人気ベーカリー「青山アンデルセン」が7月末に閉店

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 表参道のベーカリー「青山アンデルセン」が、7月31日をもって営業を終了することを発表した。

 「青山アンデルセン」は表参道交差点に近接するベーカリー、レストラン、カフェの複合店で、1970年に同エリアにオープン。1985年に現在の場所に移転し、2004年に実施したリニューアルを経て47年にわたり営業を続けてきた。今回の閉店は、表参道駅におけるバリアフリー設備の整備などの改修計画に伴い決定。改修後は再出店を視野に入れているという。

 なお、グループ全体の旗艦店として広島市中区本通で営業していた広島アンデルセン被爆外壁の保存などを含めた改装計画のため、現在は紙屋町で移転営業中。2017年度内に工事に入る見込みで、本通でのオープンは2020年度以降を目指す。

■青山アンデルセン
住所:港区南青山5-1-26
電話:03-3407-4833
営業時間:1F ベーカリー 7:30-21:00
2.3Fレストラン 8:00(土日祝8:30)-21:00(ラストオーダー20:00)
B1F サンドイッチカフェ 8:00~21:00(ラストオーダー20:30)
アクセス:銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅B3出口より徒歩1分、青山通り沿い

 

〈情報ソース〉

 http://www.fashionsnap.com/news/2017-05-09/andersen-aoyama/